計算方法・データ

日本のCO2排出量について、よく質問をされるのですが
最新のデータが独立行政法人 国立環境研究所のHPに公開されたので
ごらんくださいませ♪

全体としては12億8,600万トンで、前年よりも下回りましたが
これは景気後退によるものなので、エネルギーシフトなどが
おきたわけではないのが残念です、、、

週末に九州まで行っていました。
カーボンオフセットについて皆さんとお話するためです。
まずは大分から。
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今まで別府や湯布院、臼杵には行ったことがありましたが、
大分市内に行くのは初めてかも^^;
空港からホーバークラフトにて。
初体験です。横滑りしてる間にいつの間にか水面へ、、、
船、なんですね。

大分県庁にて、森林とオフセットに関するお話を少々。
私なりの思いを語らせて頂きました。
その翌日は車に乗って諸塚へ。
やはり、森林組合の方と、
森林クレジットとカーボンオフセットについての意見交換。

話の内容は別途ご報告するとして、
すごい移動量でしたので、、、
CO2排出量を計算してみました(>_<)

ご一緒したmore Treesの水谷さんが、HPで新しく
カーボンカリキュレーターができたと教えて下さったのでチャレンジです。

まずは飛行機から
羽田→大分
928.2キロ 217kg-CO2

さすがにホーバークラフトはない、、、
大分→諸塚までの距離(ガソリン消費量)がわからないのですが、
車で出したのはたぶん60kg-CO2くらい、、、

片道約300kg、といたところでしょうか。

多すぎますね。
オフセット、申込ます(>_<)

まだ自分でも未整理なのですが、
気になるリンク先をいくつか挙げておきたいと思います。

もう少ししたら体系立てて整理しますね、、、

環境省総合環境政策局 ライフサイクル評価
商品環境情報提供サイト 排出係数がPDFで入手できます

一般廃棄物に続けて、リサイクルによる容器の排出係数について
書いておきたいと思います。
環境省が2006年6月に
「環境家計簿用 排出係数一覧」
というものを更新しています。
PDF版をダウンロードしたい方はこちらへ。
  

容器包装の部分だけ抜粋すると、
ちょっと古いのですが、1995年に野村総合研究所が出した
「包装廃棄物のリサイクルに関する定量的分析」
というデータをもとに説明がされています。

リサイクルによるCO2排出原単位は、○個あたりで出されています^^;
牛乳パック 0.16kg-CO2/個
ガラス瓶 0.11kg-CO2/個
スチール缶 0.04kg-CO2/個
アルミ缶 0.17kg-CO2/個
ペットボトル 0.07kg-CO2/個
食品トレイ 0.008kg-CO2/個

◆CO2排出原単位の計算根拠は
廃棄処理+バージン原料製造
となっています。
リサイクルによる排出削減効果は 
廃棄処理+バージン原料製造-マテリアルリサイクル
と、いたってシンプル。

13年前と比べて、リサイクル設備や焼却設備が変わったので
数値は変わっていると思います。
これ以降、公式データがでていないのですが、ご存知の方がいらっしゃったら
是非教えてください(>_<)


関連ニュース
2008年8月7日
プラスチック製容器包装の再商品化に伴う環境負荷の削減効果について(お知らせ)

カーボン・オフセットをする際に、
「何を」オフセットするか決めなければいけないのですが、
そもそもCO2をどれくらい出しているかを計算するのはとても難しく、、、
CTFにも時々お問い合わせを頂きます。

結論から言うと、
「活動量(○○)」×「排出係数(kg-CO2/○○)」
という式に基づき
○○が
電気=kWh
ガス=m3かリットル
水道=m3かリットル
ごみ=kg
などなど、、、
となるわけです。

今日はごみのCO2排出原単位を紹介します。

環境省によると、ごみの排出原単位は
0.34kg-CO2/kg (2003年データ)
です。

2003年、という少し古い数字なのが気になりますね^^;
本来は毎年変わって公表してもらえるといいのですが、
なかなかそうもいかないので、
なんでこの数字になったのかの背景を書いておきたいと思います。
そうすればある程度のデータがそろえば皆さんご自身で計算できますよね♪

さて、この原単位の計算根拠ですが、まず、
インベントリと呼ばれる国家排出量目録を調べます。
2003年度データではいわゆるごみといわれる
「廃プラスチック」と「合成繊維」
によるCO2発生量は次の通りでした。

廃プラスチック 
焼却・原燃料利用   2695kg-CO2/t(dry)
コークス炉化学原料 1404kg-CO2/t(dry)
合成繊維 2287kg-CO2/t(dry)
それぞれ固形分の割合を0.8とみなしています。

また、廃プラスチックに関しては、
廃プラスチックの中の焼却・原燃料利用の割合が0.97
同じく
廃プラスチックの中のコークス炉化学原料の割合が0.02
とみなした場合、、、

廃プラスチック
2695kg-CO2/t×0.8×0.97
+
1403kg-CO2/t×0.8×0.02
=2120kg-CO2/t

合成繊維は繊維中の合成繊維の割合が0.53なので
合成繊維
2287kg-CO2/t×0.8×0.53
=973.3kg-CO2/t

となります。
容器包装廃棄物排出実態調査によると
2003年の家庭ごみの組成(=中身)
はこんな感じです。
紙類・・・33%
繊維類・・・4.1%
プラスチック類・・・14.2%
木・竹・草類・・・4.9%
金属類・・・3.0%
ガラス類・・・4.4%
厨芥類・・・31.2%
その他・・・3.2%
流出水分・・・2.0%

余談ですが、ごみの組成調査を学生の時お手伝いした時
本当にごみ箱の中身を事細かに分類し、測定する、
という原始的な作業を繰り返していました^^;
正しいかどうかわかりませんが、ブルーシートの上に分類されたごみの山。
かな
かなりプライバシー侵害かも、とひやひやしつつ
生ごみとか細かく調べるのです。
似たようなことを小学生の時、アメリカの学校でもしたことがあります。
場所によってごみの種類が違うことを気づかせるための授業でした。
図書館=紙ごみ多い。
職員室=コーヒーなどの厨芥類のごみが多い、など。
排出量を意識するにはこういう生々しい体験が一番聞きそうですね^^;

で、肝心の0.34kg-CO2の出し方ですが、
2120kg-CO2×14.2%+973.3kg-CO2/t×4.1%=0.34kg-CO2/kg
になります。
途中、トンからキロに単位が変わっているの注意してくださいね☆

ここまでえらそうなことを書いておいて、新しいインベントリから計算しなおせるのか、
と問われると自信がないです(苦笑)
文系卒の限界ということでお許しを、、、
時間があったらいつか計算しなおすか、
どこかに習いに行ってみます^^;

「環境問題(温暖化)について知りたいのですが、どこから始めればいいですか?」
というご質問を時々頂戴します。
先日、PRESIDENTという雑誌で

「大きすぎる環境問題」が身近になる本

をテーマにお勧めの本を3冊挙げさせて頂いたのですが
かなり悩みました^^;

中立的な立場で
客観的事実を
わかりやすい言葉で
もれなく書く

かなりレベルが高くないと、できませんよね。

本を買う前に中身を知りたいという要望も多く、、、
EICネットで検索される方も多いと思いますが、
最近国環研(コッカンケン=国立環境研究所)がウェブサイトでかなりいい情報を
まとめていることを知り、しばらくはそのサイトをお勧めしようと思います。
その名もズバリ
ココが知りたい温暖化

本としても出版されていますが、内容をダウンロードすることも可能です!
一度お目通し下さいませ☆

環境省か2007年度のCO2排出量速報値が発表されました。

=====
2007年度の温室効果ガ スの国内排出量(速報値)は13億7100万トン
前年度比2.3% の増加

新潟県中越沖地震の影響で原子力発電所の稼働率が低下し、
火力発電で代替 したことで二酸化炭素(CO2)の排出量が増えたことが要因。
2年ぶりの増 加で排出量は過去最大、京都議定書の基準年(原則1990年度比)からは
8.7%上回る。
=====

チームマイナス6%どころか、チームマイナス15%が必要ですね、、、


=====
日本は、京都議定書の第一約束期間の
2008年から2012年度の5年間の平均排出量を
1990年度の12億6100万トンから6%削減する
目標を掲げ ている。
森林吸収対策で3.8%減、
京都メカニズムによる排出枠の購入で 1.6%減
を確保することになっており
実質的な削減目標は0.6%で済むも のの、
2007年度の排出量の13億7100万トンと比べれば
9.3%の削 減量が必要になる計算となり、
目標達成は厳しい状況になっている。 
=====

ゴールが見えてきているだけに、焦りが増しますね、、、、

=====
2007年度の排出量の増加の要因は、
地震で原子力発電所の利用が減るとともに
渇水で水力発電所の電力量も減ったことで、
火力発電所の運転量が増え て電力の排出に
あたる原単位(エネルギー効率)が悪化したことが大きい。
環境省は、電力業界がエネルギー効率を目標どおりに
改善させれば、2007年 度の排出量から必要な
削減量が1.1%に圧縮されるとの試算も公表した。
=====

最近環境家計簿などに使う電力の「排出係数」

0.339kg-CO2
からだいぶ増えそうです。

私達がどれだけ省エネをしても、発電所で
これだけ数値が変わってしまうとなると
なんだか努力が報われない気がして悲しいですね。

だからといって原子力を再開することに対しては疑問が残ります。
もっと再生可能エネルギーを増やすことを考えてほしいなぁ、、、

日本人一人当たりのCO2排出量に関して、

10トン説

2トン説

の二種類あって、よく質問されるのですが、


10トン説は
「日本の国全体で排出したCO2を、総人口で割ったもの」
になります。
ここには工場からの排出や、産業廃棄物の処理など、
個人の生活と直接的に関係ないものも入っています。

一方、2トン説は
家庭から排出されるであろうCO2の世帯数や人口で割ったものなので、
項目としては
・灯油
・LPG
・都市ガス
・電力
・熱
・ガソリン
・軽油
・一般廃棄物
・水道
となっています。
これによると、2006年度の一人当たり排出量は
2080.9kgなので、約2トンとなります。

もっと詳しく知りたい方は
温室効果ガスインベントリオフィス

温室効果ガス排出量・吸収量データベース
というものがあります。
そこに毎年
日本の温室効果ガス排出量データ
が更新されて載るので、ご覧になってください。



ちなみにデータはエクセルでダウンロードできるので、
資料を作ったりするとき便利です。


CTFでは様々なお問い合わせをみなさんから頂くのですが、
中にも多いのが、
「CO2排出係数」がよくわかならない、というもの。
オフセットをしようと思って、
各プロバイダーさんに計算を依頼してみたところ、
相手によって答えがまちまちで、何を信用していいかわからない、
という悩み事が寄せられます。

一番大きな違いは「電気」の排出係数。
これを
全電力平均の0.36kg/kWh
とするのか、
火力発電平均の0.6kg/kWh
とするのかで極端な話「倍」くらいの差が出ます。

電気にはCO2同様、色も形もついていないので、
家で使っているものが
「火力発電」
なのか
「水力発電」
なのか
「原子力発電」
なのか、知りようがないですよね。
屋根に太陽光発電がついていて、
その電気を使っているのであればCO2排出原単位は
限りなく0に近いのですが、、、

個人的には意識していくことが大切なので、
あまり厳密にこだわり過ぎなくてもいいと思っています。
2007年9月に環境省が平成18年度の電気事業者別排出係数
というものを公表しています。
これをご覧になって地元の電力会社の排出係数をチェックする、
というのもいいのではないでしょうか?

ちなみに私が調べた排出係数をご紹介しておきます。
毎年変わるものもありますし、地域によって違うもの
(水の使用量とか、廃棄物の燃焼とか)もありますので、
あくまで参考までにどうぞご活用ください。
他に面白いデータがあったら教えてくださいね。

・都市ガス 1㎥につき2.1kg
・プロパンガス 1㎥につき6.5kg
・水道 1㎥につき0.58kg
・灯油 1ℓにつき2.5kg
・ガソリン 1ℓにつき2.3kg
・軽油 1ℓにつき2.6kg


CO2排出量は下記サイト(温室効果ガスインベントリオフィス)
で常にアップデートされています。
http://www-gio.nies.go.jp/aboutghg/nir/nir-j.html

世帯人数とCO2排出量を調べてみると一人暮らしの効率の悪さが歴然とします。

http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/kanho/annai/earth/eco-sakusen/section_5.htm

→図21を見ると一人当たりCO2排出量は1人世帯と5人世帯を比べるとなんと半分以下です!

中央環境審議会(中環審)と産業構造審議会(産構審)の合同審議会の
資料の中にある我が国のGHG排出の要因分析の15Pを見ると
家庭部門のGHG増加については、世帯数の増加が大きな要因とあります。
http://www.meti.go.jp/committee/materials/downloadfiles/g61121c03j.pdf
この資料は是非見てみてください。